不道徳的倫理学講義: 人生にとって運とは何か (ちくま新書)ダウンロード

不道徳的倫理学講義: 人生にとって運とは何か (ちくま新書)

07/29/2020 12:57:54, , 古田 徹也

不道徳的倫理学講義: 人生にとって運とは何か (ちくま新書)ダウンロード
によって 古田 徹也
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内容紹介 私たちの人生を大きく左右する「運」。その是非をめぐる古代から現代までの議論をたどり、あるがままの人間の生のあり方を探る。 内容(「BOOK」データベースより) 我々がこの世界で何をなし、何を受け取るかは、「運」というものに大きく左右されている。しかし、あるべき行為や人生をめぐって議論が交わされるとき、なぜかこの「運」という要素は無視されがちだ。特にその傾向は、道徳や倫理について学問的な探究を行う倫理学に顕著である。それはいったいなぜだろうか。本書では、運が主に倫理学の歴史のなかでどう扱われ、どのように肯定や否定をされてきたのか、古代ギリシアから現代に至る人々の思索の軌跡を追う。そしてその先に、人間のあるがままの生をとらえる道筋を探る。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 古田/徹也 1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。新潟大学准教授、専修大学准教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専門は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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『ウィトゲンシュタイン論理哲学論考』に続く論著は『不道徳的倫理学講義』である。前著も素晴らしかったが、今回もなかなかの出来映えである。本書の言う「不道徳」は背徳的や反社会的という意味ではなく、道徳=善以外の要因としての「運命」が西洋倫理学史に与えた影響を重視するということである。古代ギリシャでは神話的世界観が大きな影響を及ぼした。特に神々が人間の「運命」を定めたということである。したがって、神を越える哲学的思考は神話的世界観からの脱却を必要とした。ソクラテスは不敬神の罪で訴えられ、死刑が確定し、死を怖れずに毒杯を仰ぎ、毅然とした態度でソクラテスは死んでいった。これは死刑を自己の運命として甘んじて受け入れ、無抵抗に死んだことではなく、プラトンが『ソクラテスの弁明』で描いたように、裁判でソクラテスは不敬神の罪が自分には当てはまらないことをダイモニオン(神霊)を理由に論証し、判決については裁判員に自己の「運命」を委ねたのである。その結果死刑が確定したが、それはソクラテスにとって敗北ではない。「ロゴス(理性)」の国家の不正に対する勝利である。死刑を「ノモス(法)」として受け入れたことは正義を貫き、魂を優れたものにすること(徳=アレテー)を心掛け、善く生きることを実践したのである。これはまさしく「運命」に対する「道徳」の勝利であった。不道徳=「運命」は、「ロゴス(理性)」に敗北したのである。このことを著者にはしっかりと受け止めて欲しいと思う。「不道徳=運命」のみでは西洋倫理学史は語れないことを。とは言え、道徳の外部=運命から西洋倫理学史を語ることの面白さを著者が証明した。本書はお勧めの異端的倫理学書である。

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