ウンガレッティ全詩集 (岩波文庫)
06/02/2020 12:24:13, 本, ジュゼッペ・ウンガレッティ
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によって ジュゼッペ・ウンガレッティ
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内容紹介 20世紀イタリア最高の詩人ジュゼッペ・ウンガレッティ(1888―1970)。第一次大戦に従軍し最前線の塹壕の中で死に取り囲まれながら書き留めた、生命の結晶のごとき初期の前衛的な短詩群から、ペトラルカへと溯るイタリアの詩的伝統に回帰して、詩想を深め詩型を磨いた後年の韻律詩群までの全詩篇を収録。卓抜な詩論「詩の必要」を併収。 内容(「BOOK」データベースより) 二十世紀イタリア最高の詩人ジュゼッペ・ウンガレッティ(1888‐1970)。第一次大戦に従軍し最前線の塹壕の中で死に取り囲まれながら書き留めた、生命の結晶のごとき初期の前衛的な短詩群から、ペトラルカへと遡るイタリアの詩的伝統に回帰して、詩想を深め詩型を磨いた後年の韻律詩群までの全詩篇を収録。
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本文庫のコピーの一節に、「第一次大戦に従軍し最前線の塹壕の中で死に取り囲まれながら書き留めた、生命の結晶のごとき初期の前衛的な短詩群」とある。だが、ウンガレッティの短詩群の意外な特徴は、そのような最前線にありながら、戦争死の切迫した描写がほとんど見当たらないことだ。代わりに、天空の弧、大理石の口づけ、オレンジとジャスミン、星空の雫、失われた航跡、竪琴の調べ、父親の揺り籠…、およそ戦争とは無縁そうな美しい詩句が綴られる。ウンガレッティの精神は、戦争という非常時にあっても、永遠のような詩的宇宙を幻視していたらしい。後年、彼は戦友の死を悼んでこう追想したのだった、「ひとひらの雲に乗っていった」(p182)と。巻末の年譜によれば、18歳のときに、レオパルディ、ボードレール、マラルメ、ニーチェを読み、詩を書き始めたというだけあって、彼の詩は、言語に厳格な高踏的な作風で、フランス象徴派の影響が感じられる。だが、そのいささかの緩みもない構築的な作品群の裏側から透けてみえるのは、ウンガレッティの、恥じらうようなナイーブな感性だ。初々しい感性で世界を観察しながら慎ましやかに詩作にいそしむ人、そんな印象が作品から伝わってくる。そのあたりを感じ取って、訳者の河島氏は、詩の第一人称の訳語として、「わたし」ではなく、「ぼく」を多用したのだろう。高度に技巧的で思索的な詩集なのだが、ウンガレッティの詩の魅力は、彼の人柄の親和力に負っている部分が少なくないように思われる。
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